<続報>「海水で砂漠を潤せ!」は妙案か否か?「前にもこういうのあった」ネットの反応冷たく―中国

Record China    2010年11月11日(木) 19時19分

拡大

11日、「新疆ウイグル自治区など中国内陸部の砂漠地帯を潤すために渤海から海水を引く」というプロジェクト案が中国で物議を呼んでいる。果たしてこれはデタラメな計画なのか、画期的な妙案なのか?写真は冬の渤海。

(1 / 4 枚)

2010年11月11日、「新疆ウイグル自治区など中国内陸部の砂漠地帯を潤すために渤海から海水を引く」というプロジェクト案が中国で物議を呼んでいる。果たしてこれはデタラメな計画なのか、画期的な妙案なのか?北京日報の報道。

その他の写真

5日、新疆ウイグル自治区ウルムチ市で開催された「陸海統一計画・海水西調ハイレベルフォーラム」で発表されたこの計画。中国ハイテク産業化研究会海洋分会の張宝印(ジャン・バオイン)事務局長は、「これは決して荒唐無稽な話ではない」とする。「渤海から、北京地区の気候悪化に大きな影響を与えているフンサンダク砂地までは約400kmと近い。渤海には多くの河川が流入し、海水の塩分濃度も比較的低く、地理的な条件と併せても好条件と言える」と発言した。計画では、渤海から引いた水は内モンゴル自治区を経て新疆ウイグル自治区へ行きわたり、一帯の盆地や塩水湖を繋ぎ、砂漠化を食い止め、湿地帯の拡大や降水量増加を図る。大量の海水が太陽光で蒸発することで降水量が増え、大地が潤うということなのだ。

この報道に、ネットでは実現を疑問視する声が次々と現れた。彼らが最も心配するのは塩害だ。

「海水が使えるなら、海に近い北京や天津の水問題はとっくに解決済みでは?」「多くの沿海都市では海水の逆流被害で土壌のpH値にすでに問題が出ている」「これでまた沿海部は住民立ち退き問題でひと騒ぎだ」「前もあったよね、こういうの。ヒマラヤ山脈に穴をあけてインド洋から暖気流をもらって、チベットを暖かくしよう!っての」と、大方の見方は醒めている。

報道では、海水はろ過を経たうえで運ばれ、腐食しない“ガラスの水道管”を採用するとしているのだが…。

「ガラスの水道管って地震に耐えるの?」「ニセモノの劣悪製品が氾濫するこの社会で、漏水しないガラス管なんて作れるのか」と、こちらにも“冷静な”コメントが飛び交っている。(翻訳・編集/愛玉)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携