2010年11月4日、中国のメディア関係者・陳冰（チェン・ビン）氏は、ブログに記事「日ロのとっくみあい＝両国ともに強国姿勢は国内向け」を掲載した。深セン衛星テレビに電話出演したやりとりを文字起こしした内容となる。以下はその抄訳。

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司会者：ロシアのメドベージェフ大統領による国後島訪問。それを受けて、日本は駐ロシア大使を一時帰国させました。ロシア側は大統領は再度、北方四島を訪問すると発表し、両国共に強硬な態度を示しています。日ロ関係はこのまま悪化するのでしょうか。

陳冰：そうは思いません。両国共に強硬姿勢は国内向けのパフォーマンスです。2012年のロシア大統領選挙で、メドベージェフ大統領はプーチン首相と争うと見られています。今回の強硬姿勢はプーチン首相に負けないだけの「強さ」を示すためのものです。日本も菅政権の支持率が急落する中、尖閣問題で中国に強硬姿勢を見せられないため、ロシアに対して強く出たのです。日ロ両国は暗黙の了解で動いており、その関係は悪化していません。（翻訳・編集/KT）