女性を人質としたバス立てこもり事件発生―貴州省貴陽市

Record China    2006年12月28日(木) 19時59分

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貴州省貴陽市で、男が女性を人質として、路線バスに立てこもるという事件が発生した。警官隊の突入により、人質の女性は無事保護、犯人の身柄も確保されたが、その後の調べで男には精神的な病気で通院歴があることがわかった。

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2006年12月26日午後5時ごろ、貴州(きしゅう)省貴陽(きよう)市で、路線バス の車内で男が女性を人質にバスに立てこもるという事件が発生した。

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事件の発端は、午後4時40分ごろ。中華路のバス停で、青い作業服を着た1人 の男が乗り込んできた。午後5時ごろ、バスが中華南路のバス停に停車すると、男は突然、前の座席に座っていた女性の後ろ髪をつかみ、持っていたエアー釘打機をこめかみに突きつけた。

乗客たちは釘打機を銃と錯覚、車内はパニックに陥った。人質となった女性を残し、バスの乗客と運転手は外へ逃げ出し、あたりは騒然となった。通報を受け駆けつけた警察は、バスの周囲をすぐに包囲した。警察の呼びかけに対し、男は何の反応も示さず、ただ女性に釘打機を突きつけているだけ。しばらくすると、うつろな目で何かを話し始めたものの、もごもごと警察では緊急対策本部を設置し、交渉を開始した。しかし、男はひたすら人質の女性に釘打機を向けるだけで、警官の説得にも応じない。犯行の動機もわからないまま、事態は一向に進展せず、警官たちにもあせりの色が見え始めた。午後6時40分ごろ、警察では現場に通じる道路をすべて封鎖、やじ馬たちを避難させ、突入の機会をうかがった。

午後7時8分ごろ、1発の銃声が現場周辺に響き渡った。犯人確保のため、バスへ突入した警官が威嚇のために発砲したもので、まさに犯人逮捕の瞬間だった。突入の際、はじめに女性警官が車内へ侵入、犯人の意識がそれたすきを見て警官隊がなだれ込み、女性を無事保護するとともに、犯人の身柄を確保した。その後の調べで、この男は精神的な病気を患っており、通院歴があることがわかった。

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