食の安全は自分で守る!自給自足の農村生活を送る若者が増加―中国

Record China    2010年11月4日(木) 17時12分

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1日、食品の安全を求めて大都市から農村に逆戻りし、有機農法や自給自足の生活を始める中国の若者が増えているという。写真は河南省の農村で有機栽培をする大学生。

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2010年11月1日、米紙ワシントン・ポストは「中国の若い農民が有機革命を開始した」と題した文章を掲載し、食品の安全を求めて大都市から農村に逆戻りし、有機農法や自給自足の生活を始める若者が現れ始めたと報じた。2日付で環球網が伝えた。

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中国の農村では、若者はより良い生活と給料を求めて都会へ出稼ぎに行き、農村に残されるのは年老いた世代ばかりという傾向が強い。しかし上海では、都会での高収入の職を捨てて、農村へ逆戻りする若者が現れ始めた。彼らの行動は、安全性の高い有機農法による食品生産と、欧米ではすでに定着した感のあるものの中国ではまだ芽吹いたばかりの理念「エコライフ」を求めてのことだという。

ここ数年、中国では食の安全に関する事件が次々と発生している。メラミン入り毒粉ミルクや下水から再生した食用油など枚挙にいとまがない。人々はこうした状況に対して、食品がどこからどうやって来たのかを完全に理解して初めて安心できると考え始めた。

銀行員だった陳(チェン)さん夫婦は、両親などの反対を押し切って都会から農村へ移り、自給自足の農村生活を開始した。しかし、エコライフの実現は思ったほど簡単ではなかった。中国では有機食品のニセ物が横行しているだけでなく、陳さんのような個人農家にとっては市場の関連規範がネックとなり、「緑色食品(無公害で健康的、安全であると認められた食品)」の認定も簡単には受けられない。このため、個人農家の多くは「緑色食品」の認定をあきらめ、「天然食品」などと名づけて販売しているという。(翻訳・編集/HA)

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