開発が海洋環境に打撃、島々が地図から消失―中国

Record China    2010年11月4日(木) 11時0分

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1日、急速な経済成長の陰で、中国の海洋資源が壊滅的な打撃を受けている。無計画な開発により、多数の島が次々に地図から消えているという。写真はツバメの巣の産地で知られた海南省・大洲島。

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2010年11月1日、網易探索によると、急速な経済成長の陰で、中国の海洋資源が壊滅的な打撃を受けている。以前は見過ごされていた海洋上の島などに存在する自然資源を無計画に開発した結果、多数の島が次々に地図から消えているという。

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2010年3月に「中華人民共和国海島保護法」が施行されたことで、それまで表に出なかった島々の状態が明るみに出た。統計によれば、1990年頃からの約20年間で、浙江省の海域に存在した島は200か所以上も減少。広東省でも300島余り、遼寧省48島、河北省60島、福建省83島、海南省では51島がすでに消滅している。特に海南省ではここ10年間で急速に開発が進み、島の減少が加速している。

多くは港などの建設に用いられる資材を確保するため、島を破壊したことによる。また、海南省の大洲島では、高級食材として珍重される「燕の巣」の乱獲により、アナツバメの棲息数が激減。海上だけでなく、海底での開発被害も深刻となっている。ダイナマイトを使った原始的な漁法が現在も続いていることなどから、珊瑚礁が破壊され、海底は廃墟さながらの状態だという。また、観光開発による被害も考えられる。サンゴを使った民芸品の生産や、多くの観光客によるスキューバダイビングなども関連性が指摘されている。

中国領土内の島は94%が無人島だが地形が単純で生態環境が弱く、開発や気候変動などの影響を受けやすいとされ、島の減少や環境の破壊は関連法の整備の遅れや無計画な開発が原因だと考えられる。(翻訳・編集/岡田)

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