石炭消費量の増加で二酸化炭素削減目標の達成に暗雲―中国

Record China    2010年10月30日(土) 10時47分

拡大

27日、中国国家能源(エネルギー)局が主催した「2010中国国際石炭発展高層フォーラム」で、中国の今年の石炭生産量は前年比2億トン増の32億トンに達し、2015年には40億トンを超える見通しであることが分かった。写真は北京最後の炭売り。

(1 / 4 枚)

2010年10月27日、中国国家能源(エネルギー)局が主催した「2010中国国際石炭発展高層フォーラム」で、中国の今年の石炭生産量は前年比2億トン増の32億トンに達し、2015年には40億トンを超える見通しであることが分かった。28日付で21世紀経済報道が伝えた。

その他の写真

同局の張国宝(ジャン・グオバオ)局長が明かした。中国は二酸化炭素削減計画の一環として、「十二五」(第12次五カ年計画、2011〜15年)の最終年である2015年の石炭生産量を38億トンにする目標を掲げている。中国は消費量の急増に伴い、2009年には石炭の純輸入国に転換。採掘や生産能力、輸入のペースがこのまま増え続ければ、2015年の生産量と消費量はいずれも40億トンを超えるとみられている。

2009年の中国のエネルギー消費総量は30億トン標準炭、うち化石エネルギー(石炭・石油など)が91%を占めた。石炭は68.7%、石油は18%、天然ガスは3.4%。非化石エネルギー(再生可能エネルギーなど)は9.9%だった。今年1〜7月、中国全土の石炭生産量は前年同期比12%増の19億トンに上った。国の二酸化炭素排出削減目標に従えば、2015年までに中国は一次エネルギーの消費量を42億トン標準炭にする必要があるという。

国家炭鉱安全監督局の趙鉄錘(ジャオ・ティエチュイ)局長によると、今年1〜9月の中国全土の石炭生産量は24.42億トン。通年では前年比約10%増の32億〜33億トンに上る見通しだという。(翻訳・編集/NN)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携