2010年10月25日、中国民政部の最新の統計によると、中国の孤児は71万2000人に上り、うち3割以上が継続的な支援を受けていないことが分かった。南方日報が伝えた。

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北京師範大学壱基金公益研究院の王振耀（ワン・ジェンヤオ）院長が児童福祉制度の充実を図るためのシンポジウムで明らかにした。王院長は民政部社会福祉・慈善事業促進司の前司長。

民政部が発表した最新の統計によると、中国の孤児総数は71万2000人。第1回調査を実施した2005年の57万3000人から24．26％の増加となった。うち農村在住の孤児が86．3％。うち3割以上は継続的な支援を受けておらず、飢えや病気など命の危険にさらされている。生きていくために犯罪の道へと走る孤児も多い。

こうした現状を踏まえ、中国政府は12日に開かれた常務会議で、「孤児の救済活動の強化に関する意見」を原則採択し、孤児の救済活動資金として25億元（約300億円）を拠出することを決定した。王院長はこれについて、「中国の児童福祉が新たな時期に入ったことを意味する」と評価している。（翻訳・編集/NN）