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23日、鳳凰ブログのエントリーは、「中国人はなぜスローガンが好きなのか」を考察し、注目されている。写真は09年9月、平遙国際写真フェスティバルでの学生による愛国行進。
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2010年10月23日、鳳凰ブログのエントリーは「中国人はなぜスローガンが好きなのか」を考察し、注目されている。中国を訪れると、街中や職場などあちらこちらでスローガンが目につく。近年では胡錦濤(フー・ジンタオ)国家主席が提唱した「八栄八恥」の標語やそれを独自にアレンジしたものが一世を風靡した。こうしたスローガン好きは中国人自身も気になっているようだ。以下はその抄訳。
【その他の写真】
中国人はスローガンが好きだ。お役所、デパート、職場、戦場からマフィアまで、古代から現代にいたるまで、村にも都市にもスローガンがあふれている。なぜこれほど好きなのか。
スローガンはお役所の悪習である。中国は官僚本位の社会。スローガンは官僚が統治するための手段であり、官僚の価値観を伝える道具となっている。今でも中国の官僚は下から上までみんなスローガン作りが大好きだ。スローガンを作ることは自分の地位を証明することにもなる。
しかしそうしたスローガンの中には凡庸であったり、誤っているものも少なくない。私の街では以前「白加黒」「五加二」というスローガンが流行した。「白加黒」は白(昼間)だけではなく、黒(夜)残業しようという意味。「五加二」は月〜金の5日間だけではなく、土日の2日間も働こうという意味。明らかに労働法に反していた。
文化大革命の時代にはほぼ毎日のように新たなスローガンが生まれていた。ほぼすべての中国人がスローガンを叫びながら日々を過ごしていたのだ。当時において、スローガンは使命であり、お守りであり、機械的な肉体労働であった。そういったことをわかっていないで叫んでいる人もいれば、わかっていながら叫ぶ人もいた。自分に有利に働くのならば、スローガンにのっかっておこうというのだ。「白加黒」と叫びながら居眠りし、「五加二」と叫びながら週末は子どもと出かける人がいた。
また、スローガンを叫ぶことは、各人になにか意見を表明した気にもさせた。言いたいことがあるのでは?ならばスローガンを叫ぶといい。内容は他人のマネでいいのだ。そうすればなにか鬱々とした気分は晴れ、自分の価値が体現されたように思うだろう。スローガンは市民に声を発する機会を与えるのだ。
中国人のスローガン好き。それは主に官僚が自分の思想を伝え、地位をひけらかしたいことによる。官僚以外の人々は長いものには巻かれろ的に、ボスの後に叫ぶことに慣れたのだ。こうしてスローガンの数はどんどん増えていったのだ。(翻訳・編集/KT)
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