<バスジャック事件>中国政府が調査報告に不満、フィリピン政府代表団の訪中を延期―比紙

Record China    2010年10月21日(木) 12時1分

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18日付フィリピン紙は、今年8月に同国で香港人観光客を乗せたバスが襲撃された「バスジャック事件」について、中国政府がに強い不満を示しており、同国政府代表団による北京訪問の日程も最終確定ができない状況だと報じた。写真は10年8月、香港。事件の追悼集会。

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2010年10月18日、フィリピンの英字紙デイリー・インクワイアラーは、今年8月にフィリピンで香港人観光客を乗せたバスが襲撃された「バスジャック事件」について、同国外務省高官の話として、中国政府がフィリピン政府による事後調査結果に強い不満を示しており、先に予定していた同国政府代表団による事件説明のための北京訪問の日程も最終確定ができない状況だと報じた。20日付で重慶晩報が伝えた。

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記事によると、フィリピン政府はビナイ副大統領とロムロ外相を今月18日から20日にかけて北京と香港に派遣し、事件の調査結果を説明する予定になっていた。しかし、フィリピン外務省の高官は「中国側はバスジャック事件の調査報告に失望しており、先に予定していたフィリピン政府代表団の訪問を受け入れられないとしている」と話す。

また、在フィリピン中国大使館の孫毅(スン・イー)報道官は18日、「フィリピン政府代表団が北京を訪問する件に関しては、最終段階の決定がされていない。フィリピン政府が明らかにしていた18〜20日の訪中予定は暫定的な日程である」と語った。

一方、中国紙・環球時報によると、香港の警察は18日、事件調査のためフィリピンに調査員3人を派遣した。警察側は「専門家による多くの調査報告書がまだまとまっていないため、これらの完成を待って裁判所に正式な報告を上げたい」としている。

◎バスジャック事件

今年8月23日、フィリピン・マニラ市で、武装した元警官が香港人観光客22人を載せた観光バスを乗っ取る事件が発生。人質解放などの交渉が行われたものの、最終的にフィリピン警察は強行突入を決行し、人質8人が死亡する惨事となった。中国側からは強行突入を批判する声が上がっており、中国政府はフィリピン政府に対し徹底的な調査と詳細な説明を求めている。(翻訳・編集/HA)

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