少なすぎるキリスト教会の数、宗教の発展嫌う政府の意図か?―中国

配信日時:2010年10月22日(金) 12時4分
少なすぎるキリスト教会の数、宗教の発展嫌う政府の意図か?―中国
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19日、中国社会科学院が発表した宗教白書によると、中国本土にあるキリスト教会の数は5万5000カ所。だが宗教関係者は「実際の数ははるかに多い」と話している。
2010年10月19日、中国社会科学院が発表した最新の宗教白書「中国宗教報告2010」によると、中国本土にあるキリスト教会の数は約5万5000カ所。しかし、この数字について多くの専門家は「あまりにも現実とかけ離れている」と指摘。実際にははるかに多い数の教会が存在しているという。時事週刊誌「鳳凰週刊」が伝えた。

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中国キリスト教三自愛国運動委員会と中国キリスト教協会は2009年の大まかな統計として、国内のキリスト教会の数を2万4000カ所、礼拝所の数を3万1000カ所とした。だが華東師範大学宗教文化研究センターの李向平(リー・シアンピン)主任は、「中国国内のキリスト教徒の数から考えると、この数字は極端に少ない」と指摘する。そもそも国内のキリスト教徒の数についても「宗教報告2010」では2305万人としているが、研究機関によっては6000万人から7000万人とする説や、3300万人説、1億人説もあるほどだ。

これらのキリスト教徒の多くは、行政の介入を恐れて政府が認める宗教団体には属さず、当局には無届けで宗教活動を行っている。このため、彼らは一般家屋や倉庫を利用して教会とすることで当局の目をごまかしているという。中にはこうした教会の存在を把握しているにもかかわらず「中央政府に見えていないものが我々に見えるわけがない」と、故意に上層部に報告しない地方政府も。河南省の農村部のようにキリスト教徒に寛容な地方政府もあるが、そこでも「宗教は面倒」という考え方が根底にあるようだ。(翻訳・編集/本郷)
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