中国はレアアースが「足りない状態」、埋蔵量は世界のわずか30%―中国誌

Record China    2010年10月12日(火) 12時56分

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11日、中国の国営新華社系の時事週刊誌は、中国のレアアース埋蔵量は世界の30%前後を占めるに過ぎず、1人あたりで換算すると「足りない状態」だと報じた。写真は中国内モンゴルのレアアースハイテク産業開発区。

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2010年10月11日、中国の国営新華社系の時事週刊誌「瞭望新聞週刊」は、中国のレアアース埋蔵量は世界の30%前後を占めるに過ぎず、1人あたりで換算すると「足りない状態」だと報じた。シンガポール華字紙・聯合早報が伝えた。

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尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件に絡み、中国がレアアースの対日輸出を事実上停止したことをきっかけに、各国から「中国の独占」に強い懸念と批判が起きているが、同誌はこれに強く反論している。

同誌によると、中国レアアース学会の林東魯(リン・ドンルー)秘書長は「近年は米国、カナダ、ロシア、東南アジアなどでも探鉱、開発活動が進んでいる。それらの情報を総合すると、中国の未開発埋蔵量は世界のわずか25〜30%前後だと推測できる」と指摘。レアアースの一大産地とされる内モンゴル自治区包頭市の趙増祺(ジャオ・ゾンチー)レアアース研究院院長、張安文(ジャン・アンウェン)中国レアアース学会副秘書長ら専門家も「中国の埋蔵量は世界のわずか30%前後。1人あたりに換算すると足りない状態にある」と強調した。

また、現状に至った背景は、中国のレアアース産業が半ば野放し状態だった80年代、大量に市場に出回ったせいで安値となり、そこに目を付けた先進各国が大量に買い叩いていったせいだと指摘。その上で、中国もハイテク産業の発展とともに国内での需要が急激に増えていることから、世界の生産量の95%を占める現状を維持するのは難しいとし、輸出枠の制限を今後も続けていくとの中国政府の姿勢を改めて強調した。(翻訳・編集/NN)

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