<拝金主義>観光ツアー業者が若者を厄介者扱い、割増料金課す!―四川省成都市

Record China    2010年10月7日(木) 11時7分

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5日、中国四川省・成都市で観光ツアーに参加する若年層は多くの場合、ツアー料金が上乗せされることがわかった。理由は、提携先の土産物店で買い物する可能性が低いためだという。写真は本土からの香港ツアーの様子。土産物店ばかり回らされ、途方に暮れる参加客たち。

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2010年10月5日付の華西都市報によると、中国四川省・成都市で観光ツアーに参加する際、1985年以降生まれの参加者は多くの場合、通常のツアー参加料金に100〜300元(約1250〜3750円)の割増料金が課せられていることがわかった。理由は、この世代の若者は旅行業者側にとって“うまみ”が乏しいため。まだ経済的に独立しておらず購買力に乏しいので、ツアーで訪れる提携先の土産物店で買い物する可能性が低い。従って土産物店から旅行業者へのキックバックが減ってしまうのだ。

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記事によると、国慶節(建国記念日)の長期休暇(10月1〜7日)中、成都市から世界遺産に指定されている九寨溝への飛行機を利用したツアー料金は1人3480元(約4万3500円)。しかし、85年以降生まれの参加者はこの金額プラス200元、90年以降生まれの参加者はプラス300元を余分に支払わなければならない。

その理由について、ある旅行会社の責任者は「この世代には利益を期待できないから」と語り、「彼らは提携店で買い物をしないだけでなく、自費参加のオプショナルツアーにもほとんど参加せず、各々が自由に写真を撮るなどして楽しむだけのことが多い。中高年の参加者のようにお金を使ってくれない」と説明する。さらに責任者は「この増額分は旅行会社ではなく、貸切バスの運転手の収入になる」と補足する(編集者注:中国では貸切バスは個人営業が多く、提携店への案内やキックバックも運転手個人が取り仕切るケースが多い)。

旅行会社の説明によると、成都市の旅行会社はほとんどがこの“上乗せ料金制度”を導入しており、ツアーの繁忙期には、85年以降生まれは100〜150元(約1250〜1875円)、90年以降生まれは150〜200元(約1875〜2500円)を徴収するのが相場。以前は1980〜84年生れも制度の対象だったが、現在はこの世代が社会人となったため、徴収の対象から外されたという。

一方、こうした制度が違法かどうかについて、成都市の旅行クレーム受付担当窓口は「多くの旅行者から同様の問い合わせを受けているが、関係法規に明確な規定がないため、現段階では判定ができない」と回答している。(翻訳・編集/HA)

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