<レコチャ広場><尖閣問題>日中双方のメリット・デメリットとは

Record China    2010年9月25日(土) 15時1分

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25日、尖閣諸島で中国漁船と日本の巡視船が衝突した事件で、中国人船長が処分保留のまま釈放された件について、中国では「日本の外交のまずさが世界に知れた」「中国人観光客の減少など経済的な打撃を受けた」などの意見が多く見られた。事件の経緯をまとめた資料図。

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尖閣諸島で中国漁船と日本の巡視船が衝突した事件で、処分保留のまま釈放された中国人船長が25日午前4時(日本時間同5時)ごろ、中国のチャーター機で中国福建省の福州長楽国際空港に到着した。家族や船員、中国外交部、農業部の幹部ら関係者数十人が出迎え、中国国営テレビの中国中央電視台(CCTV)など多くのメディアがこれを報道、英雄のような扱いだった。

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那覇地検は保釈の理由について「日本国民への影響や今後の日中関係を考慮して」と説明。一方、中国国営新華社は「不法に逮捕されたわが国の漁船船長に釈放が決定」と伝えており、あくまでも“日本側の行動は不法なもの”という姿勢だ。

結局、最終的にこのような結果になるのなら、日本は最初から中国人船長を逮捕しない方がマシだったのではないだろうか。日本でも中国でも、日本政府の外交手腕に対する批判が多く、新政権は日中関係を悪化させただけで何の成果ももたらさなかったのではとの声も聞かれる。

今回の事件の日中双方のメリット・デメリットについて、中国国内では以下のような意見が多く見られた。

日本のメリット

・尖閣諸島の領有権を強くアピールできた

・日米安保条約の適用範囲について改めて確認できた

日本のデメリット

・中国との関係が悪化した

中国人観光客の減少など経済的な打撃を受けた

・外交が不得手だと世界に知れた

・日本政治への不信感が国内外ともに高まった

・日本製品や観光誘致などの中国での販売促進コストが高くなる

米国に支払う「安全保障」費用が増加

中国のメリット

釣魚島(日本名・尖閣諸島)の領有権を強くアピールできた

・南シナ海の諸島の領有権について東南アジア諸国に対して戦略的に主張することができた

・国民の政府への信頼感が高まった

・中国外交の権威を十分発揮した

・台湾、香港、マカオとの絆が深まった

・東シナ海ガス田「春暁」(日本名・白樺)の掘削を始めることができた

中国のデメリット

・日本との関係が悪化した

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