<中秋節>一人っ子夫婦、どちらの実家で過ごすか?それが悩みの種―中国

Record China    2010年9月22日(水) 20時2分

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21日付の中国新聞網は、中国の伝統的な節句・中秋節を控え、79年に導入した人口抑制政策による「一人っ子世代夫婦」が増えたことで、中秋節を夫婦どちらの実家で過ごすかを悩むケースが増加していると報じた。写真は広東省珠海市の街頭に登場した中秋節のお飾り。

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2010年9月21日付の中国新聞網は、中国の伝統的な節句・中秋節(旧暦8月15日)を翌日に控え、1979年から導入された人口抑制政策による「一人っ子世代夫婦」が増えたことで、中秋節を夫婦どちらの実家で過ごすかを悩むケースが増加していると報じた。

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記事によると、中国史上第1代目の「一人っ子」は約600万人。これまでに1億人以上の「一人っ子」が誕生しているという。人口専門家は「今後10年間で、夫婦ともに一人っ子同士、または夫婦のどちらか一方が一人っ子の『一人っ子夫婦』が1000万組以上誕生し、中国社会の主流を占めることになる」と予測する。

陝西省西安市に住む「一人っ子夫婦」の呉(ウー)さんは、結婚後初めて迎える中秋節を夫の実家で過ごすか、自分の実家で過ごすかで悩んでいる。義理の母は「嫁いできたのだからこちらで過ごすのが当然」と主張するが、呉さんは20年以上、中秋節は自分の両親と過ごしてきたため、両親と一緒に「月餅」を食べるという考えを諦めきれないでいる。

ネット上の調査によると、中秋節と同様、中国最大の節句・春節(旧正月)をどちらの実家で過ごすかという問題は、以前より「一人っ子夫婦」にとって大きな悩みの種となっている。「夫婦それぞれが各実家へ」「かわりばんこで双方の実家へ」「くじびきで決定」「双方の親族が全員集合」など、各夫婦が工夫しているという。

陝西省民俗学会の孔正一(コン・ジョンイー)副会長は「中秋節、春節などの伝統的な節句は、どちらの両親も子供たちの訪問を願っている。一家団欒は本来、楽しい時間のはずなのに、帰省できないことが子供たち夫婦の一種の負担になってしまっている」と指摘した上で、一人っ子夫婦の親世代に対し、「子供にプレッシャーをかけること無く、 “独立、独楽”を学び、リラックスすると良い」とアドバイスを送っている。(翻訳・編集/HA)

中秋節:団圓(=一家団欒の意味)節とも呼ばれ、この日は家族や友人が集まり、月を愛でながら、月に見立てた伝統的なお菓子「月餅」を食べる習慣がある。「月餅」は、大きさ、材料、中に入れる餡など、中国各地でそれぞれ特色があり、この日にお世話になった人々に送る習慣もある。

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