中国の学術論文、31%が盗作と判明=暴露コラムが議論呼ぶ―香港紙

Record China    2010年9月17日(金) 20時36分

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16日、香港紙・文匯報は記事「中国の論文盗作率は31%?大学紀要編集者の暴露が論議呼ぶ」を掲載した。中国学術界に盗作が横行していることはもはや公然の秘密となっているが、具体的な数値で示されたのは初めてだという。写真は論文代筆業の受付。

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2010年9月16日、香港紙・文匯報は記事「中国の論文盗作率は31%?大学紀要編集者の暴露が論議呼ぶ」を掲載した。

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先週出版された英科学誌「ネイチャー」に、「浙江大学学報(英語版)」編集部の張月紅(ジャン・ユエホン)主任が投稿したコラムが掲載された。タイトルは「中国の某雑誌、投稿論文の31%が盗作と判明」。掲載からわずか数日で、この1000文字足らずの短いコラムは中国内外の学術界で大きな議論を引き起こしている。

中国での盗作論文の多さは今や公然の秘密。しかし実際、盗作が全体に占める割合がどれだけなのか、具体的な数値で示されたことはなかった。世界300の出版団体が参加するCrossRefは学術出版社向けの剽窃検知サ―ビス「CrossCheck」を提供しているが、「浙江大学学報(英語版)」で投稿論文をチェックしたところ、31%に盗作が発覚したという。

掲載されたコラムに中国では賛否両論の議論がわきおこっている。「よくぞ明かした」とたたえる賛成派と「なぜ海外の雑誌で暴露したのか。世間を騒がしての人気取りではないか」といった批判派は激しく対立している。

取材に答えた張主任は、もともとコラムは「新型ソフトウェアが中国の盗作対策を支援」というタイトルであり、雑誌に掲載された挑発的なタイトルは「ネイチャー」編集部がつけたものだったと明かした。結果、張主任への批判を含め大変な議論を巻き起こしたわけだが、「もし騒ぎがみなさんの自省を呼び起こすものならば、私へのバッシングも価値があるものと言えるでしょう」とコメントした。(翻訳・編集/KT)

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