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目先の利益のほうが大事、破壊される文化財―中国

配信日時:2010年9月18日(土) 16時43分
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15日、中国の文化財が消失の危機にあると香港紙が伝えた。この25年で少なくとも3万の文化財が消失したと言われる。写真はこのほど「中国丹霞」のひとつとして世界遺産に登録された広東省の丹霞山。
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2010年9月15日、長い歴史を誇る中国だが、多くの文化財は文化大革命時の動乱によって破壊されてしまった。それを乗り越えた貴重な文化財が今、猛スピードで発展する不動産開発業者によって、再び消失の危険にさらされている。この25年で少なくとも3万の文化財が消失したと言われる。香港紙サウスチャイナ・モーニング・ポストの報道を環球時報が伝えた。

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2002年に施行された文化財保護法は、文化財の破壊を回避するという面において、あまり良い効果が得られていない。多くの不動産開発業者は地元政府と癒着しているため、法律はさほど執行されていない。また、遺跡がある地域において、違法建築や文化財の損壊に対して最高50万元(約625万円)の罰金を科せられることになっているが、潤沢な資金を持っている不動産開発業者にとっては大した抑止力になっていない。

また、国際的に有名な遺跡でさえも、良い保護をされているとは言い切れない。地元政府は今、ユネスコの世界遺産登録に躍起になっている。しかし登録された遺跡の多くは、むしろ破壊されてしまうため、ある専門家はこの現状に警笛を鳴らしている。観光客が世界遺産に登録された遺跡に押し寄せるようになると、地元政府は“任務を果たした”とみなし、保護活動の手を緩めてしまう。こういった現状において、文化財を残していくのは非常に難しいだろう。

南京大学の考古学教授、何云敖(ホー・ユンアオ)氏は「人々は経済の急速な成長を妨げる障害を取り除こうとしている。大多数の人は文化財保護に対して無関心だ」と語り、現代社会は金銭を重視し、精神的かつ長期的な利益を軽視しているのが問題だと警笛を鳴らしている。(翻訳・編集/八木)

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2009年6月13日 2時3分
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