中国が今後30年間に挑戦を迫られる課題は3つ―米ノーベル経済学賞受賞者

Record China    2010年9月15日(水) 16時33分

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13日、ノーベル経済学賞受賞学者のエリック・マスキン氏は「今後30年で中国は3つの大きな課題に挑戦しなければならない」と指摘した。その課題とは…?写真は中国内モンゴル自治区の風力発電所。

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2010年9月13日、米国人経済学者でノーベル経済学賞受賞者のエリック・マスキン氏は、このほど浙江省紹興市で開催された経済フォーラムで「急速な工業化と都市化の進む中国は今後30年以内に『豊かさの共有』『技術革新』『エネルギー開発』という3つの大きな課題に取り組むことになる」と述べた。中華工商時報電子版が伝えた。

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過去30年間の目覚しい経済発展の副作用として、中国では収入の格差が拡大。特に都市生活者と農村生活者の収入格差は広がるばかりで、今後はグローバル化や改革開放の恩恵を「より多くの地域や人口に分け与える努力が必要」と同氏。

さらに、これまで他国の成功モデルを模倣することで発展してきた中国経済も、「今後30年は独自ブランドや新技術の開発に力を注ぎ、世界経済をリードする役割を果たすべきだ」と主張。

またエネルギー開発では「太陽熱エネルギーや風力、原子力などの代替エネルギーや再生エネルギーの開発に中国が取り組むことで、世界のエネルギー問題の解決に貢献できる」と指摘。過去30年間の輝かしい経済発展と成功の実績を持つ中国だが、今後については「発展する余地や領域が狭くなるばかりという厳しい現実を直視する必要がある」と話した。(翻訳・編集/本郷)

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