マイホームの夢から覚めた米国=後を追い変わり始めた中国人―中国紙

Record China    2010年9月15日(水) 23時31分

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13日、広州日報は記事「ポスト金融危機の米国、借家時代に突入」を掲載した。金融危機によりマイホームの夢から覚めつつある米国同様、中国人も冷静になりつつあるという。写真は今年9月、低所得者向け住宅に当選した人の購入手続き。

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2010年9月13日、広州日報は記事「ポスト金融危機の米国、借家時代に突入」を掲載した。

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米国ではマイホームこそがアメリカンドリームの中心であり、成功した素晴らしい人生のシンボルであった。しかし金融危機後、マイホームの4分の1は評価額がローン残高を下回る状態に陥り、ますます多くの人々がせっかくのマイホームを手放すことになった。タイム、ニューズウィーク、ウォール・ストリート・ジャーナルなどの米国各メディアは最近になって、米国人のマイホーム願望を反省するコラムを相次いで掲載。マイホームの夢を過大にふくらまし、実際の消費価値や投資価値以上のものにしてしまったのではないか?と疑問を投げかけている。

中国にもチャイナドリームが存在する。その内実は米のそれとは異なるが、「マイホーム=夢」とする点においては奇妙なほどよく似ている。中国において、マイホームは単なる住居ではない。それは結婚の前提であり、個人能力の証明であり、成功したキャリアの証であり、未来の生活保障でもある。家を買うために人生の大半を捧げること、いや、数世代の収入を費やすことすらよしとする中国人も少なくない。

ある統計では、中国人の持ち家購入の平均年齢は27歳。親世代の財産と自分の将来とを差し出さなければ、この若さで家を買うことはできないだろう。その報告では他国の平均年齢も発表されているが、日・独は42歳、英国はここ3年で37歳に上昇したことが明らかにされた。ドイツの若者の77%は賃貸住宅に住んでいるが、住宅購入という重荷を背負わないことで、生活水準と自由度を大幅に引き上げることに成功している。米国でもマイホーム信仰は終わりを迎えつつあり、実際の消費能力に合わせて賃貸住宅に住む人が増えつつある。

先月、李克強(リー・クーチアン)中国副首相はある座談会に出席し、その席で「大都市では公共賃貸住宅を整備し、中流以下の世帯と若者、出稼ぎ農民向けに提供するべきだ」と発言した。あるいは中国もまた、マイホームの熱狂から覚めつつあるのかもしれない。それでももしあくまで持ち家にこだわるのならば、高すぎる不動産価格・重い住宅ローン・生活のストレスという「房奴」(住宅ローン奴隷)の悪夢にとらわれることになる。(翻訳・編集/KT)

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