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8日、日に日に豊かになっている中国だが、それでも「洗濯物は自然乾燥が好ましい」と考えられており、衣類乾燥機はほとんど売れていないという。写真はLGの乾燥機能付き洗濯機。
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2010年9月8日、環球時報によると、米ワシントン・ポスト紙は4日、「中国の消費者は“自然乾燥”を好む」と報じた。日に日に豊かになり、生活スタイルの欧米化が進んでいる中国だが、それでも「洗濯物は乾燥機にかけるよりも、自然乾燥が好ましい」と考えられている。
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中国では大型液晶テレビや冷蔵庫、自家用自動車などが急速に普及しているが、そうした中で例外的にほとんど売れていないものがある。衣類乾燥機だ。多くの中国人消費者から「衣類乾燥機は必要ない」と思われており、乾燥機と乾燥機能付き洗濯機の家電量販店での販売数は洗濯機全体の10%程度。洗濯機で有名な家電メーカーは、昨年から衣類乾燥機の生産を中止した。まったく売れないからだという。
衣類乾燥機が売れない理由は3つ。1つは居住環境だ。あまり広くない家屋では置き場に困り、さらに電気代もバカにならない。その上、乾燥機自体も安いものではない。もう1つの理由は、気候が乾燥している地域が多いため。特に北京などは乾燥しているのが普通で、わざわざ乾燥機を買って洗濯物を乾かす必要がないという事情がある。
しかしこうした現実的な理由もさることながら、3つめの理由「機械で乾燥させるよりも、天日で自然に乾燥するほうが清潔で健康的」だと考えられていることこそ乾燥機が売れない最大の原因だという。人口密度の高い都市では洗濯物を戸外に干すことも多く、上海ではベランダだけでなくマンション前の広場や街路樹にまでありとあらゆる洗濯物が干されている。(翻訳・編集/岡田)
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