2億人の老後の生活資金が危ない、年金基金の運用方法を見直すべき―中国紙

Record China    2010年9月11日(土) 8時19分

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7日、中国紙は政府系シンクタンク・中国社会科学院の鄭秉文・世界社会保険研究センター主任の寄稿「2億人の老後の生活資金が危ない」を掲載した。写真は年金を受け取る江西省のお年寄り。

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2010年9月7日、中国紙・中国証券報は、政府系シンクタンク・中国社会科学院の鄭秉文(ジョン・ビンウェン)世界社会保険研究センター主任の寄稿「2億人の老後の生活資金が危ない」を掲載した。以下はその概略。

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今世紀に入ってから、中国の5つの社会保障基金の資産規模は驚くほど増大している。01年の累計残高は1639億元(約2兆230億円)だったが、09年末には1兆9600億元(約24兆2000億円)に達し、9年間で12倍も増加。02年〜09年の平均増加率は41%に上った。(ただし、「年金」に農村の年金制度は含まれるが、企業年金基金は含まれていない)。中国の社会保険の種類は5つで、「年金」「医療保険」「失業保険」「労災保険」「出産保険」に分けられている。

資産規模の急速な拡大は、喜び半分、心配半分といったところだ。「喜び」部分は、社会保障基金の実力が最大限に強まり、困難な局面から脱することが出来たこと。一方、「心配」部分は、投資収益率が2%にも満たないことである。00年〜08年の消費者物価指数(CPI)の平均上昇率は2.2%。これを上回らなければ「赤字」状態にあるといえる。そして、このまま運用方法を変えなければ、赤字額はちょうど「年金」の国の負担分が相殺されてしまう規模にまで膨れ上がると予測されている。(翻訳・編集/NN)

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