お札に「文化英雄」を刷る日本人の素養の高さに感銘=それに比べ中国紙幣は?―中国紙

Record China    2010年9月6日(月) 12時53分

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5日、上海のシンクタンク・上海社会科学院の陳占彪・副研究員は中国紙への寄稿「日本のお札に描かれた『文化英雄』」で、文化を大切にする日本人の素養の高さを絶賛した。写真は東京・銀座。

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2010年9月5日、中国紙・中国青年報は、上海のシンクタンク・上海社会科学院の陳占彪(チェン・ジャンビャオ)副研究員の寄稿「日本のお札に描かれた『文化英雄』」を掲載した。以下はその概略。

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今年の夏、筆者は6日間の日本ツアーに参加したが、最先端技術を見るという点では期待はずれに終わった。筆者は上海在住10数年。リニアモーターカーに乗ったこともあるし、上海ワールドフィナンシャルセンター(上海ヒルズ)の地上474メートルの展望台に登ったこともある。今さら新幹線や地上202メートルの都庁展望台に連れて行かれても、何ら新鮮味はない。買い物も免税店ばかりで、日本らしさを感じさせる品にはお目にかかれなかった。

結局、日本文化を十分に味わうことは出来なかったが、お札に印刷されている人物を見て、日本人がいかに文化を大切にしているかが良く分かった。1万円は福沢諭吉、5000円は樋口一葉、1000円は野口英世だ。皇帝や政治家を印刷する国が圧倒的に多い中、日本は思想家、小説家、医学者など文化人が占めている。こうした「文化英雄」(決して「政治英雄」ではない)に対する尊敬こそ、日本民族の称賛すべき長所だろう。それに対し、悠久の歴史を誇る中華民族が孔子魯迅、曹雪芹などを人民元に登場させる日はいつになったら来るのだろうか。

魯迅はかつて「日本人の『真面目さ』に学ぶべきだ」と説いた。その真面目さは日本製品の「細かい心配り」にも表れている。例えば、化粧品は男性用、女性用、50代用、30代用など細かく分類。赤ちゃんに水銀の体温計を使わせないために1秒で測れる耳式を、ドライヤーの電磁波を避けるために超吸収タオルを考案するなど、多岐に渡る。

実は今回の日本行きで最も印象深かった点は、日本人ご自慢の先端技術ではなく、日常生活からにじみ出る国民の素養の高さだった。正直言って非常に羨ましいと感じた。中国人は是非とも見習うべきである。(翻訳・編集/NN)

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