米国のメコン川進出、狙いは「流域での中国の覇権確立の牽制」に―米誌

Record China    2010年8月31日(火) 15時57分

拡大

24日、メコン川進出は米国のアジア回帰の象徴だと米誌が報じた。写真はメコン川。

(1 / 4 枚)

2010年8月24日、米誌ディプロマシーは、メコン川進出は米国のアジア回帰の象徴だと報じた。28日付で環球時報が伝えた。

その他の写真

記事は、中国政府が困惑するのは米軍の南シナ海における活動よりむしろ、米国がメコン川流域に触手を伸ばしていることだと指摘。最近、ヒラリー・クリントン国務長官はカンボジア、ラオスなど4か国の外相と会談、メコン川下流域に対して教育、医療、環境に対する支援を約束している。

メコン川流域の国々では、中国が上流で建設したダムによって異常渇水と食糧難に陥ったとの不満がくすぶっている。上流のダムと下流の水位低下の相関関係は確証されていないが、中国政府が第三国による調査を拒否していることも手伝って、中国に対する不信がつのっている。

同記事は、中国はいったん国益が絡むと小国を蔑視・恫喝する傾向があるが、アジアでは基本的に経済援助などにより人心に取り入る戦略をとっている、と指摘。その目的は明らかにアジアから米国の影響力を排除し中国による地域覇権を確立することだ。中国はアジア40か国・地域と自由貿易協定を結んでいるが、米国はシンガポールに限られている。米国のメコン川戦略は、野心をむき出しにする中国政府をけん制する意図もある、と同記事は指摘した。(翻訳・編集/津野尾)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携