金正日総書記、訪中の狙いとは?核廃棄問題で大きな方向転換の可能性も―中国紙

Record China    2010年8月29日(日) 16時29分

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北朝鮮の金正日総書記訪中の目的とは何か。28日、経済観察報は、中国人民大学国際関係学院の成暁河博士による分析記事を掲載した。写真は故・金日成が通っていた吉林省の毓文中学。

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北朝鮮の金正日総書記訪中の目的とは何か。2010年8月28日、経済観察報は、中国人民大学国際関係学院の成暁河(チェン・シャオホー)博士による分析記事を掲載した。以下はその抄訳。

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専門家は今回の訪中の目的についてさまざまな説を挙げている。第一に「権力継承」説。金総書記の健康問題が浮上する中、喫緊の課題となった。今年9月には長年開催されていない北朝鮮労働党代表大会が開催され、同国指導部の大変化を予期させる。訪中は事前に状況を説明するためと見られる。

「金正雲同行」説。後継者の最有力候補と目されている金正雲氏。中国首相に紹介すると共に、中国を視察させる目的だという。「金正日治療」説。もはや金総書記の健康問題は公然の秘密。2008年に心筋梗塞で倒れたが、今も手足には後遺症が残っているという。健康が悪化したため、治療を受けるため訪中したという。「援助」説。豪雨により北朝鮮北部・新義州は壊滅的な打撃を受けた。その支援を求めるためだという。

さまざまな説があるが、わずか3カ月での中国再訪にはきわめて重要な目的があると考えるべきだろう。あるいは核廃棄及び六カ国協議復帰について、新たな提案を用意した可能性もあるのではないか。今年5月の訪中時には「朝鮮半島の非核化を目指す立場にはなんら変化はない」と金正日総書記は発言、具体性に欠けるとはいえ、積極的な態度を示していた。もし新たな提案があるならば、六カ国協議再開の可能性が高まり、外交的にも大きな変化が予想される。(翻訳・編集/KT)

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