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ブログ「Kinbricks Now」は、湖北省の病院が無料検診という名目で人を集め、不必要な手術を進める詐欺を行っていた問題を取り上げた。複数の病院が同様の詐欺行為をしていたとも伝えられ、問題はさらに広がる可能性もある。写真は06年に行われた女性検診。
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2010年8月、レコードチャイナのライターによるブログ「Kinbricks Now」は、湖北省の病院が無料検診という名目で人を集め、不必要な手術を進める詐欺を行っていた問題を取り上げた。複数の病院が同様の詐欺行為に手を染めていたとも伝えられ、問題はさらに広がる可能性もある。
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俗に「ただより高いものはない」というが、まさにその言葉を地でいく事件が湖北省武漢市で起きた。無料で女性検診が受けられるという言葉に釣られると、なんと必要のない手術を進められるという悪質な手口だった。2010年8月23日付人民日報が伝えた。
7月10日、湖北省黄岡市紅安県の農村に住む程さんは同じ地域の女性120人と一緒に湖北省武漢市の武漢当代佳麗医院を訪問、無料の女性検診を受けた。同病院で「無料検診」を受けた。検査後、医師は「子宮頸部にただれがあります。がんになる可能性があるので早く手術しましょう。費用は956元(約1万2000円)になります」と告げたという。命には代えられぬとお金を支払ったが、たった3分間の手術を施されただけで終わりだった。その後、別の病院で診断を受けたところ、ただれはごくごく軽度のもので、がんになる可能性はなく、もちろん手術の必要もないことが分かったという。
今年7月から8月、同院は無料検診が受けられるという名目で人を集め、不必要な手術を行っていた。また検診自体も「政府お墨付き」という触れ込みだったが、これも真っ赤なウソ。確かに今年初頭、中国衛生部と全国婦人連合会は合同で「全国の農村女性を対象とした子宮頸がん、乳がんの無料検査を2010年も継続する」と通知しているが、無料検診が受けられるのは一部医療機関のみ。武漢当代佳麗医院はそのリストに入っていない。また現地メディアは別の病院も赤十字の無料検診という名目で同様の詐欺を繰り返していたと報じている。
問題を把握した武漢市衛生局は調査を開始、武漢当代佳麗医院の「過剰治療」を認め3か月間の営業停止を命じた。また他に同じような悪質な行為が発覚した場合には厳正に処罰と厳命、無料女性検診を一次中止した上で調査を進めると約束した。(筆者:chinanews)
■中国在住経験を持つ翻訳者Chinanews氏は、ニュースサイト「Kinbricks Now」「21世紀中国ニュース」を運営。ネットの流行から社会事情、事件、スポーツ、芸能など中国関連のトピックを幅広く紹介している。
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