単純な「善悪」でなく…、社訓守ったグーグル!中国撤退問題で―JMM

Record China    2010年8月22日(日) 17時7分

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8月、フリーランスライターふるまいよしこ氏は先に、米のインターネット検索エンジン・グーグルによる中国撤退問題について、グーグルは結局、検索サービスだけを香港サイトへリダイレクトすることで社訓を守った」と評価した。 写真はグーグルの北京オフィス。

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2010年8月、フリーランスライターふるまいよしこ氏は先に、作家村上龍氏のメールマガジンJMMの記事『大陸の風−現地メディアに見る中国社会』(第180回 )の中で、米のインターネット検索エンジン・グーグルによる中国撤退問題について、グーグルは結局、検索サービスだけを香港サイトへリダイレクト(転送)することでユーザーに引き続き香港のサーバーを使った無検閲の検索結果を提供し、「『邪悪なことはするな』という社訓を守った」と評価した。

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それによると、グーグルは7月の中国におけるライセンス継続に際して「検索」と中国サイトにおける音楽、ショッピング、翻訳の3サービスを切り分ける形で継続を申請、中国当局も検索サービスが引き続き無検閲の香港に転送されることを承知の上でこれを認可し、「両者が少しずつ歩み寄って結果を引き出した」という。

「中国営業ライセンス継続はグーグルの負け」という単純な論調に対して同氏は、今回の一連の動きが「単純にどちらが『善』か『悪』かと決めつけ、つばを飛ばした」外野にとって、「今後それぞれの中国へのアプローチを考え直す良い例になったはずだ」としている。

●ふるまいよしこ

フリーランスライター。北九州大学卒。1987年から香港在住。近年は香港と北京を往復しつつ、文化、芸術、庶民生活などの角度から浮かび上がる中国社会の側面をリポートしている。女優、漫画家、ブロガー、中国の著名人18人にインタビューした「中国新声代」(集広舎)を今年2月に刊行。(編集/NK)

※本記事は筆者の承諾を得て掲載したものです。

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