中国に対する世界の4つのイメージ、実は隣人に1番嫌われていた―中国メディア

Record China    2010年8月20日(金) 1時19分

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18日、中国の時事週刊誌は、シンガポール国立大学東アジア研究所の薄智躍教授の寄稿を掲載した。薄教授は、中国の国際イメージは主に4つに分けられると指摘している。写真は山東師範大学にある巨大な毛沢東像。

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2010年8月18日、中国の時事週刊誌・南風窓は、シンガポール国立大学東アジア研究所の薄智躍(ボー・ジーユエ)教授の寄稿を掲載した。薄教授は、中国の国際イメージは主に4つに分けられると指摘している。以下はその内容。

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米世論調査機関「ピュー・リサーチ・センター」が世界22か国を対象に実施した意識調査の結果を見ると、中国の国際イメージは主に4つに分けることができる。まずは、中東諸国。好き嫌いが真っ2つに分かれたようで、レバノンでは56%が「中国に好感を持っている」、「持っていない」が42%。ヨルダンでも同53%と46%だった。こうした曖昧さは中国の対中東政策と関係があると言える。92年にイスラエルと国交樹立して以降、中国はあまり中東の政治紛争などに口を出していないからだ。

では、欧州はどうか?欧州では中国を悪者に仕立てる報道が繰り返されているため、イメージは悪いものと思われていた。だが、実際はそうでもなく、「好感を持っていない」が「持っている」を上回った国は、フランスとドイツだけだった。かえって中国の隣人である韓国、日本、インドの方が好感度は低く、韓国は「好感を持っていない」56%に対し、「持っている」は38%、日本は同69%と26%、インドは同52%と34%だった。これらの国は中国の軍事力増強に特に懸念を示している。

一方、米国英国、スペインでは「好感を持っている」が「持っていない」を上回った。米国は同49%と36%、英国は同47%と35%、スペインは同47%と38%だった。だが、やはり中国の軍事力と経済力の台頭については、「良いことだとは思わない」割合が多かった。

もっとも、中には中国の熱狂的なファンも存在する。パキスタン、ケニア、ナイジェリアだ。パキスタンは「好感を持っている」が85%、「持っていない」はわずか3%だった。ケニアも同86%と10%、ナイジェリアは同76%と15%だった。これらの国では中国の経済や軍事力の台頭に「歓迎」の意向を示している。「自国にとっても有利だ」と考えている人が多かった。

中国が国際イメージを向上させるには、自らを高める必要があるのは当然だ。利益のために道義を忘れたり、弱小国家をいじめたりするような国であってはならない。民主、自由、博愛、平等の手本となるべきだ。これが実現できれば、中国人は真に幸福な毎日を送るようになり、世界中の憧れの的になるだろう。(翻訳・編集/NN)

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