銀聯カードの国際化加速に照準、新理事長に中央銀行の前副総裁を迎え入れ―中国

Record China    2010年8月18日(水) 7時37分

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15日、中国版デビットカード「銀聯カード」を運営する中国銀聯(チャイナ・ユニオンペイ)は、同社の新理事長として中国人民銀行の前副総裁・蘇寧氏を選任したと発表した。写真は蘇寧氏。

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2010年8月15日、中国版デビットカード「銀聯カード」を運営する中国銀聯(チャイナ・ユニオンペイ)は、同社の新理事長として中国人民銀行(中央銀行)の前副総裁・蘇寧(スー・ニン)氏を選任したと発表した。16日付で新京報が伝えた。

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中国人民銀行は公式サイトで6月13日、高齢との理由で蘇副総裁を更迭したと発表。蘇前副総裁はこれまで同行で主に信用情報システムの構築、決済システムなどを担当し、中国銀聯を管理する担当リーダーでもあった。

中国銀聯の幹部はこれまでも中国人民銀行出身者が務めてきた。現総裁の許羅徳(シュー・ルオダー)氏は人民銀行支付決算司の元司長、蔡剣波(ツァイ・ジエンボー)常務副総裁は国際司の元副司長、今回蘇新理事長へ引き継いだ劉廷煥(リウ・ティンホアン)前理事長は元副総裁だった。このため業界内では、今回の蘇氏の同社新理事長への選任は唯一無二の人選と評されている。

劉前理事長は、中国銀聯に在籍した6年間に国際化を進め、銀聯カードをゼロから世界90の国と地域のネットワークを構築するまでに成長させた。200以上の国・地域とのネットワークを持つVISAなどの国際クレジットカードと比較するとまだその差は大きいものの、国際クレジットカード業界ですでに一定の影響力を持つに至っている。

アナリストは「蘇新理事長の最重要任務は銀聯カードの国際化の加速にある。しかし、現在の市場環境は日々複雑化しており、銀聯と国際クレジットカード組織との関係は微妙な段階にある。蘇新理事長の腕の見せ所となるだろう」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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