「謙虚さや寛容さ失い、どんどん独りよがりになっていく中国」―英メディア

Record China    2010年8月17日(火) 7時40分

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12日、中国の驚異的な経済発展は中国人を傲慢かつ独りよがりにさせていると論じた、BBC中国の陳時栄・編集主幹の寄稿を英メディアが掲載した。写真は09年5月、江蘇省南京市で開かれたモーターショー。大勢の人でごった返した。

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2010年8月12日、英BBC放送は、中国の驚異的な経済発展は中国人を傲慢かつ独りよがりにさせていると論じた、BBC中国の陳時栄(チェン・シーロン)編集主幹の署名記事を放送した。シンガポール・星島環球網が伝えた。以下はその概略。

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中国が経済発展により得た「自信」が「傲慢」に変わろうとしている、と中国の一部学者が指摘している。彼らは中国の官製メディアで「世界が中国を誤解しているのか?それとも、中国が世界を誤解しているのか?」と疑問を投げかけ、根本的な問題は中国が自称するいわゆる「独自性」だと言っている。

中国は現在、急速に変化しており、米国に次ぐ世界第2の経済大国にもなろうとしている。外貨準備高も世界最多の約2兆5000億ドルを誇る。今や世界の中国を見る目は変わった。中国も、地球温暖化や南シナ海などの問題において、居丈高に振舞っている。中国国内のナショナリズムも高まっており、特に北京五輪後、欧米批判や軍事力増強などを主張する「中国不高興(中国は不機嫌だ)」論が台頭した。

世界的な金融危機の後、多くの中国人が「中国が世界経済を救っている」とふんぞり返った。中国人に古くから伝わってきた「能ある鷹は爪を隠す」という慎ましさは、もはや失われてしまったようだ。中国はどんどん居丈高になり、官製メディアも激しい言葉を好んで使うようになった。だが、「これでは国民を誤った方向に導くだけ」と学者らは憂いでいる。

中国の驚異的な経済成長は中国人に空前の自信をもたらし、中国人をどんどん傲慢にさせている。物質主義も深刻さを増している中国社会。中国人は失った魂を取り戻すべきだ。中国は今、謙虚さや寛容さを失くし、どんどん独りよがりになっている。(翻訳・編集/NN)

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