今後10年の消費のトレンドは「農民の都市住民化」「ブランド志向」「アップグレード」―中国

Record China    2010年8月15日(日) 22時14分

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12日、向こう10年の中国の消費傾向におけるキーワードは「農民の都市住民化」「ブランド志向」「アップグレード」だという。写真は高級ブランド化粧品のパンフレットを持つ中国の若い女性。

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2010年8月12日、台湾紙「旺報」によると、フォーカスメディア社CEO江南春(ジアン・ナンチュン)氏が11日、同紙主催のフォーラム上で、向こう10年の中国における消費傾向におけるキーワードは「農民の都市住民化」「ブランド志向」「アップグレード」だと発言した。

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【農民の都市住民化】今後10年で、中国の都市人口は6億2200万人まで増加するとみられている。これまで農村では入浴時に石鹸ですべて済ませていたのが、都市に住むようになればシャンプーやボディソープを使うようになるなど、消費の習慣も変わってくると江氏は予想する。

【ブランド志向】同氏の試算によると、現在ブランド各社が投入する広告費に投ずる広告費の増加率はすでに中国の経済成長の2.5倍。そうなると有名ブランドは知名度に物を言わせて一斉に値上げし、無名商品が生き残れなくなる可能性もある。「中国では陳列棚にあるシャンプーのブランドは10種類以上に及ぶが、アメリカでは2、3種類しかない」と同氏。ブランドの集中化は必然なのかもしれない。

【アップグレード】大都市の住民の収入の増加は中産階級を消費者として成長させ、より高品質な商品の需要が生まれている。たとえば上海では、国産米ではなく高価な日本米を購入する消費者も増加している。また、「80後」といわれる80年代生まれの世代は、企業にとっては「打ち出の小づち」だという。将来への不安のために貯蓄に励む人々のなかで、この世代だけは消費意欲が衰えない。ベビーブーム世代で一人っ子世代の彼らは、両親に甘やかされて育ち就職難も経験していないため、非常に楽観的で、大胆に消費するという。「彼らは決して萎むことのない経済発展の牽引役だ」と同氏は語った。(翻訳・編集/中原)

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