中国とインドは「米ソ式」の冷戦を勃発させる―ロシアメディア

Record China    2010年8月13日(金) 11時59分

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10日、ロシアのニュースサイトは「新たな冷戦が始まろうとしている」と題した記事で、21世紀の冷戦の主役は中国とインドだと報じた。写真は4月、中印国交樹立60周年を記念して訪中したインドのクリシュナ外相。

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2010年8月10日、ロシアのニュースサイト「YTPO.Ru」は、「新たな冷戦が始まろうとしている」と題した記事で、21世紀の冷戦の主役は中国とインドだと報じた。環球網が伝えた。以下はその内容。

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中国とインドの紛争が始まったのは60年代初め。当時は激しい国境紛争を展開したが、今はそれが経済分野に転換した。まずはアフリカにおける資源争奪戦。中国は早くから政治的な見返りを一切求めず対アフリカ投資を行っているが、インドも急速な勢いでこれに追い付こうとしている。08年には初の「インド・アフリカ首脳会議」が開催され、インドは巨額の対アフリカ借款を表明した。

さらにはインド洋をめぐる中国の「真珠の首飾り」戦略。中国はインドを囲むように周辺国で相次いで港湾建設を進め、存在感を高めている。インドにとっては脅威に他ならない。これに対抗するため、インドは米国など地域外の力に頼らざるを得ず、中国の強大化を懸念する米国もインドへの支援を惜しまない。中印はこのほか、宇宙開発においても競争を激化させている。

面白いのは、中印はこれほどの対立を見せながら経済交流は年々拡大している。00年の貿易額はわずか30億ドルだったのが、10年で500億ドルにまで増加した。もし、両大国が手を結べば、少なくともアジアやインド洋では米国と対等に渡り合う力となるだろう。だが、これこそが米国が最も望まないシナリオだ。米国はこれからも今まで通り、両国間に「不仲の種」をまいていくだろう。そして、米国の思惑通り種はすでに芽を出し始めている。

西側のエコノミストがBRICs(ブリックス)という呼び方を考案したことにより、ロシアもこの冷戦に巻き込まれた。ブラジルは中印との距離がかなり遠いが、ロシアは至近距離だ。ロシアは中印との対話強化に強い興味を抱いている。その成功こそが地域外の影響力を排除することにつながるからだ。(翻訳・編集/NN)

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