ニューズ・コープが中国市場から撤退、傘下の中国テレビ局を売却―中国

Record China    2010年8月13日(金) 9時58分

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9日、タイムズや20世紀フォックスなどを傘下におさめる「ニューズ・コーポレーション」が、所有する中国のテレビ局の一部経営権を手放すことを明らかにした。写真は星空衛視の番組。

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2010年8月9日、網易科技によると、タイムズや20世紀フォックスなどを傘下におさめる米メディア大手ニューズ・コーポレーションが、数年にわたり中国市場への参入を試みてきたものの、思うような結果が得られないことから、所有する中国のテレビ局などの一部経営権を手放すことを明らかにした。

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ニューズ・コーポレーションが譲渡するのは傘下のテレビ局スターが所有する「星空衛視」、「星空国際」、「チャンネルV(中国本土チャンネル)」3局の経営権など。譲渡を受けるのは、上海文広新聞メディアグループ(SMG)傘下の華人文化産業投資基金(チャイナ・メディア・キャピタル/CMC)で、SMGや中国国家開発銀行、中国寛帯(ブロードバンド)産業基金などの支援を受けて09年に設立された中国初の文化・メディア事業を対象としたプライベートエクイティ(PE)ファンド。

今回の経営権の譲渡で、ニューズ・コーポレーションは中国のメディア市場から正式に撤退することになる。売却額は明らかにされていないが、メディア・パートナーズ・アジアのアナリストによれば、譲渡が合意した時点での3局の年間売上額は5000万ドル以下と見られている。

SMGの黎瑞剛(リー・ルイガン)総裁はこれを受け、「今回の協議は、我々とニューズ・コープ社の長期的協力関係の発展である。中国資本が国際メディア市場に進出することは自国市場の発展にとっても有益であり、今回の譲渡はその先陣を切るものとなった」とコメントした。(翻訳・編集/岡田)

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