<上海万博>このままでは赤字必至、入場者は順調に伸びているものの…―中国メディア

Record China    2010年8月9日(月) 14時11分

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8日、あっという間に開催期間の半分を過ぎた上海万博。その運営収支を黒字にするカギは「入場者数の確保」にあると中国メディアが伝えた。写真は8日、開幕100日目を迎えた上海万博会場でボディペインティングを楽しむ来場者たち。

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2010年8月8日、あっという間に開催期間の半分を過ぎた上海万博。その運営収支を黒字にするカギは「入場者数の確保」にあると、中国財経信息網が伝えた。

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万博運営にとって大きな収入源となるのが入場券、ライセンス商品の売り上げ、スポンサー収入だが、収支を黒字にするのは難しいことは歴代の万博で証明されている。92年以降で見てみると、セビリア万博(92年、スペイン)は2億1000万ドルの赤字、リスボン万博(98年、ポルトガル)も赤字5億5000万ドル、ハノーヴァー万博(00年、ドイツ)は10億ドルもの赤字となった。05年の愛知万博だけは9000万ドルの黒字を出している。

過去の万博では収入の約50%が入場券によるものとなっている。つまり、「どれだけ人が入ったか」が運営収支を大きく左右すると言えよう。では、すでに開催期間の半分を過ぎた上海万博はどうだろうか?開催6か月で入場者延べ7000万人を目標としていた上海万博だが、開催から3か月の折り返し地点にあたる7月末の時点で延べ約3482万人に達し、ほぼ予定通り順調だと言える。

しかし、無料入場券の人は約444万人にも上る。お金を払って入場した人は3038万人。入場券を1枚160元(約2020円)で計算すると、入場券による収入は約48億6100万元(約613億円)だ。このうちレストランなど飲食サービスを利用した人は延べ2160万人で、これによる収入は約20億元(約250億円)。お土産など小売販売による収入が約10億元(約125億円)、スポンサー収入は約40億元(約500億円)であることから、上海万博折り返し地点の収入は合わせて約118億元(約1490億円)。上海万博では会場整備など直接投資だけで約286億元(約3610億円)もかかっていることから、このままでは赤字は必至だ。

それを回収するには、閉幕後の跡地利用にかかっていると指摘する声も多い。万博会場は上海市中心部にある一等地。再開発による経済効果に期待がかかる。どちらにしても、収支に関する答えはあと3か月後の10月31日になれば、全て明らかとなる。(翻訳・編集/NN)

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