市中心部に近づくごとに昆虫の種類が減る…都市化が生物に及ぼす影響深刻―北京市

Record China    2010年8月10日(火) 13時4分

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6日、北京の中心部から30km離れた区域から5km近付く毎に昆虫1種類が消失していると北京の地元紙が報じた。写真は北京の緑化活動。

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2010年8月6日、中国紙・北京日報は、北京の中心部から30km離れた区域から5km近付く毎に昆虫1種類が消失していると報じた。

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記事によると、中国科学院動物研究所が5日に発表した最新の研究結果で、都市化が生物の多様性に深刻な影響を及ぼしていることが分かった。同所の張潤志(ジャン・ルンジー)研究員が率いる研究チームが、市中心部から半径約30kmの区域を走る環状道路「北京六環路」の内側にある公園25か所と緑地帯で3年にわたり調査を実施した。その結果、六環路から市中心部に5km近付く毎に昆虫1種類が消失していた。

この結果に、北京林学会のコーディネーター、陳峻崎(チェン・ジュンチー)氏は「街中の緑地帯などに外部から持ち込んだ珍しい植物を植えるケースも多いが、それらがつけた実が地元の昆虫の好みに合わないことが多く、昆虫を餓死させる原因になる」と指摘。今後は公園や緑地帯を建設する際、昆虫保護の視点からも考慮すべきだと説いた。(翻訳・編集/NN)

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