SNSが伸び悩み、閉鎖や倒産が相次ぐ―中国

Record China    2010年8月5日(木) 10時6分

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4日、中国でSNSサイトの収益が伸び悩んでおり、サイトの閉鎖や倒産が相次いでいる。ユーザー数の伸びが鈍化したことや確かな収益モデルが欠けていることが原因だという。写真は中国最大手SNS・人人網の広告。

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2010年8月4日付の北京商業報によると、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)大手のFacebookは世界5億人のユーザーを抱え、グーグルやマイクロソフトと並ぶ存在となったが、中国ではSNS市場の成長が行き詰まっている。かつてはFacebookを模倣したSNSサイトが乱立したものの、現在はどのSNSサイトも収益が伸び悩んでおり、閉鎖や倒産が相次いでいる。

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どのSNSサイトも似たような問題を抱えている。中国のSNS最大手企業・千橡互動集団(オーク・パシフィック・インタラクティブ)の陳一舟(チェン・イージョウ)CEOによれば、まずユーザー数で伸び悩んでいるという。09年、SNSの国内市場の規模は7億7660万元(約98億5000万円)と前年比55.9%もの伸びを見せ、ユーザー数は1億7600万人を数えたが、実はこれは前年に比べ大幅な成長率の減速。08年は市場規模で年344.6%成長、ユーザー数で138.4%成長を見せたからだ。今年に入ってからは新規加入者数が伸び悩むとともに、市場規模も急速に縮小し始めている。

確かな収益モデルが欠けていることも問題となっている。ソーシャルゲーム大手・熱酷(Rekoo)の劉勇(リウ・ヨン)CEOは「SNS各社とも増益に尽力しており、現状が打破されることに期待している」と話すが、コンサルティング大手アナリシス・インターナショナルの調べでは、こうしたゲームアプリなどのサービスを継続的に利用するユーザーは限られており、1アプリにつき1〜3カ月もすると飽きてしまう。さらに、SNS自体の基本利用料は無料。主に広告収入に頼る現在の収益モデルでは限界があるという。また、ゲーム市場そのものも低迷している状態にある。

さらにSNS各社とも経営能力・基盤が弱いことも収益があがらない原因となっているという。資金繰りがうまくいかず、サービスを停止するサイトも多い。今後、各社ともいかにユーザー数を増やし、確かな収益モデルを確立できるかが、市場で生き残るカギとなっている。(翻訳・編集/岡田)

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