外資が中国西南部の生物資源を奪う、日本が漢方薬の処方210種を特許登録―中国紙

Record China    2010年7月18日(日) 14時12分

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15日、南方週末は記事「第一線に立つ人類学博士が警告、中国西南部の生物資源が略奪の危機に」を掲載した。人類学博士・周雷氏は、外資に貴重な生物資源が奪われていると警告している。写真は漢方薬の材料となるゲイシュンカ。

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2010年7月15日、南方週末は「第一線に立つ人類学博士が警告、中国西南部の生物資源が略奪の危機に」と題した記事を掲載した。雲南省など中国西南部を視察した経験が豊富な人類学博士・周雷(ジョウ・レイ)氏は、外資に貴重な生物資源が奪われていると警告している。

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遺伝子情報などの生物資源は、今や企業にとってきわめて貴重な価値を持つ。そして、外資による生物資源の略奪は決して目新しい事態ではない。米国は2002年6月30日までに中国から植物資源932種2万140サンプルを輸入したと発表しているが、中国当局の統計では輸出に合意しているのはわずか2177サンプル。米国発表の10分の1に過ぎない。また、中国医学には1万種もの漢方薬原料と4000種以上の薬剤があるが、うち少なくとも900種が海外で外資により特許登録された。日本は210種もの漢方薬品を登録している。その処方はいずれも中国から伝わったものだ。

豊富な生物資源を持つ中国西南部はまさに宝の山。今、外資はこの地域に目を付けている。事情を知らない現地の人々からサンプルを購入し、外国に持ち出しているのだ。中国の医薬品研究機関と協力し資源と知識を得た後、外国の先端的開発機関で新たな製品を開発、特許を得ているケースもある。

問題は外資の略奪を防ぐ法整備が進んでいないこと。国家は生物資源利用の長期的な枠組を構築しなければならない。こうした保護措置があって初めて、外資と中国資本はともに利益を享受し、現地の貧困解決に役立てることが可能となる。(翻訳・編集/KT)

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