2010年7月14日、シンガポールの華字紙・聯合早報は、シンガポールのジョージ・ヨー外相の言葉として、「中国が自己改造に成功したならば、世界最大の経済体になり、疑いなく世界の強国となるだろう」と報じた。以下はヨー外相が「中国を見通すグローバルフォーラム」で語った内容の要約。

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中国は古来から農業を主体とした国家であり、数千年を要して確立した社会制度や儒家思想、国家統治能力などいずれもが、近年の社会の巨大な変化によって、かつて無い衝撃に直面している。

中国共産党が直面しているのは、過去とは全く異なる社会。ネットワーク化が住民の社会流動性を促進し、農村が発展してきた段階で政府がかつて使用した管理方法や知識が適用できなくなっている。

こうした状況では、国家が発展し、都市人口が増えるにつれて、政府に対する都市市民の不満はますます大きくなる。中国が今シンガポールに注目するのは、シンガポールの経験の中からこうした問題に対する解決策を見つけたいからだろう。中国が望むようにシンガポールも中国の経験と失敗に学びたい。

われわれは中国との連携を強化するとともに、世界のその他の地区との連携も強化しなければならない。シンガポールの発展と中国との友好関係のカギは世界のその他の地区との連携強化にある。中国は自己改造に成功すれば世界最大の経済体になり、世界の強国となるだろう。（翻訳・編集/HA）