＜中国・珠玉の景観＞梅里雪山・幸せな気持ちになる虹色の雲―雲南省

前回このシリーズで紹介した、雲南（うんなん）省の梅里雪山（メイリーシュエシャン）は、古来チベット人の間で「神の山」とされる聖地だ。一年中氷河と雪に包まれた山々が、ひっそりと気高くたたずんでいる。ある朝その山上に、こんな美しい雲がかかっているのが見られた。

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梅里雪山は6000mを越す高峰が10も連なり、そのうちのいくつかは人を寄せ付けない未踏峰だ。当然その自然環境は厳しく、同時に世界でもまれに見る清浄さを残す地であろう。

その澄んだ空気の中に浮かぶ薄い雲と、まっすぐに照らす太陽の光が、このような珍しい雲を作り上げたのだろう。夢のような美しい色は数十分で失われたものの、まるで神様からの贈り物のようなこの虹色の雲に、幸福感はいつまでも消えなかった。

＜中国・珠玉の景観＞シリーズでは、これからも中国の人と歴史、自然が作り出した名所の美しい写真を、説明つきでお届けしていく。