<CTR特別提供・中国実態調査>経済復調示す日用品消費の回復、万博スポンサーに伸び顕著

Record China    2010年7月14日(水) 20時25分

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6月28日、消費者調査大手Kantar Worldpanel Chinaの最新の統計によると、2010年第1四半期中国における日用品市場の消費額が復調の兆しを見せている。写真は伊利ブランドの牛乳(08年9月撮影)。

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2010年6月28日、消費者調査大手Kantar Worldpanel(前・TNS Worldpanel) Chinaの最新の統計によると、2010年第1四半期中国における日用品(FMCG=廉価な日用消耗品)市場の消費額が復調の兆しを見せている。中国の大手調査会社・CTR市場研究の特別提供記事。

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固定サンプル100品目を観察した結果、66%で前年同季比より持ち直した。全体では消費額5%増。食品では6%増、日用化学品(バストイレタリー・コスメティック・洗剤類)で2%増となった。この数字は前季(09年第4四半期)のみならず、依然として金融危機下にあった前年同季、また08年の金融危機前と比較しても増額に転じている。具体的には、食品では乳製品が17%増、アルコール類が7%増。日用化学品では衣料用洗剤が9%増、その他掃除用洗剤が7%増。

また、旧正月シーズンの贈答品における消費額が過去2年来最高のものとなった。消費金額は省都レベルの大都市から地方都市へいくほど額面が大きくなる。旧正月シーズンは、酒類や茶葉類などの食品関係では月平均の2倍に達する。

さらに上海万博のスポンサー企業で伸びが大きい。食糧貿易最大手の中糧集団は前年同季比1.5%増と微増に見えるが、万博開催地に近い上海市・江蘇省・浙江省の3省・市で16%の伸びを示している。乳製品大手の伊利集団では同じく3省・市で26%の伸びとなった。

以上のような日用品消費回復傾向は経済全体の動向とみなしてよいだろう。なお、今季の消費者態度指数(ICS)は108ポイントで過去3年最高に達している。(翻訳・編集/愛玉)

■CTR市場研究

本社を北京に置く中国の大手調査会社。国内最大の調査網を持ち、市場調査と分析、コンサルティングを業務とする。消費者指数、消費動向、メディア戦略、医療、自動車、金融、電子通信機器などの幅広い分野で展開する。

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