炭鉱事故防止に究極の安全対策、炭鉱管理者に作業員と共に入坑を求める―中国

Record China    2010年7月10日(土) 16時18分

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8日、頻発する炭鉱事故に業を煮やした中国政府は、国内の各炭鉱に安全強化策として、炭鉱の管理職クラスの職員も作業員らと共に坑内へ入るよう求めたという。写真は8日、爆発事故の発生した河南省平頂山市の鳳凰嶺炭鉱。

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2010年7月8日、BBC放送の中国語サイトによると、頻発する炭鉱事故に業を煮やした中国政府は、国内の各炭鉱に安全強化策として、炭鉱の管理職クラスの職員も作業員らと共に坑内へ入るよう求めたという。

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中国の炭鉱事故は、世界の炭鉱でも最も死亡率が高いと言われている。このため中国政府は、全作業員に勤務前の研修を義務付けるなど、再三にわたって安全強化を指示してきた。しかし、中国メディアの報道によると、彼らが受けている訓練は、多くの場合うわべだけのごまかしに過ぎない。

中国では、鉱業、交通・運輸、建築、危険化学品、冶金、花火・爆竹などを安全生産の重点業種としているが、中でも特に炭鉱業界での重大事故が目立つ。政府が発表したデータによると、中国の炭鉱で09年に発生した事故は1616件、死者は2631人に達している。また、国家安全生産監督管理総局が6月に発表したデータによると、今年5月までに炭鉱事故で1012人が死亡している。

こうした状況に対し、中国国務院は7日に開催した常務会議で、鉱山の管理職クラスの職員も作業員と共に坑内へ入るよう求める新たな安全施策を提案した。(翻訳・編集/HA)

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