中国IT業界の風雲児に学歴詐称疑惑=「プリクラ発明」もウソだった?!―中国

Record China    2010年7月8日(木) 18時33分

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2010年7月、中国IT業界の旗手として知られる唐駿氏の学歴詐称疑惑が注目を集めている。米名門大学出身という経歴ばかりか、プリクラ、カラオケの点数表示機を発明したという業績にも疑いが持たれている。写真は今年6月、唐CEO。

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2010年7月、中国IT業界の旗手として知られる元マイクロソフト中国総裁、元盛大ネットワーク総裁、現新華都実業集団総裁兼CEOの唐駿(タン・ジュン)氏の学歴詐称疑惑が注目を集めている。米名門大学出身という経歴ばかりか、プリクラ、カラオケの点数表示機を発明したという業績にも疑いが持たれている。7日、中国広播網が伝えた。

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疑惑を指摘したのは盗作論文摘発のプロとして知られる方舟子氏。唐CEOはカリフォルニア工科大学コンピューター学科で博士号を取得したという経歴が知られているが、同学科の名簿に唐という名前はなく、また2001年以前に博士号を取得した中国人もいなかったという。

これに対し、唐CEOは「自分からカリフォルニア工科大学修了と名乗ったことはない」と反論。実際にはパシフィック・ウエスタン大学(現カリフォルニア・ミラマー大学)で博士号を取得したと説明した。方舟子氏は、パシフィック・ウエスタン大学は悪名高いディプロマミル(実際に教育を受けずとも、金銭だけで学位を授与する機関・組織・非認定大学)と指摘した。「学士2295ドル(約20万1000円)、修士2395ドル(約21万円)、博士2595ドル(約22万8000円)」を支払えば学位を認定していたとの米調査報告(2004年)もあるという。

さらに方舟子氏が追求しているのは、唐CEOの発明問題。プリクラ、カラオケの点数表示機と2つの発明をなしたと伝えられているが、いずれも特許は登録されていない。唐CEOはプリクラのひな形になった発明の権利は日本企業に、点数表示機の権利は韓国企業に、特許を登録する前に売却したと説明。特許を取得してなくとも、自らの発明であることは間違いないと主張した。

唐CEOは中国の立志伝中の人。起業し成功を収めた会社を捨て、一社員としてマイクロソフトに入社しマイクロソフト中国総裁の座についたことから、「労働者皇帝」とも呼ばれている。チャイニーズドリームを象徴する人物のスキャンダルは注目を集めている。(翻訳・編集/KT)

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