中国企業、豪でまたも企業買収に失敗=豪当局、中国企業に厳格対応―中国メディア

Record China    2010年7月8日(木) 9時9分

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5日、オーストラリアの企業グループ・CSRは砂糖・再生可能エネルギー部門・スクロジェンをウェルマーインターナショナルに17億5000万豪ドル(約1300億円)で売却すると発表した。写真は中国のスーパーで販売されている光明食品の牛乳。

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2010年7月5日、オーストラリアの企業グループ・CSRは、旗下の砂糖・再生可能エネルギー部門・スクロジェンをシンガポールの大手商社・ウェルマーインターナショナルに17億5000万豪ドル(約1300億円)で売却すると発表した。5日、網易が伝えた。以下はその抄訳。

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買収の最有力候補と見られてきたのは中国の光明食品。年初から買収交渉を続けており、提示額も積み増すなど積極的な姿勢を示してきた。4月初頭にはウェルマーインターナショナルと同じく17億5000万豪ドルを提示したが、最終段階で提示額を引き下げ、買収は不調に終わった。

食品業界を専門とする中投顧問産業研究センターの周思然(ジョウ・スーラン)研究員によると、買収価格で競り負けたというのは表向きの理由で、オーストラリアの外国投資審査委員会(FIRB)が中国企業の買収認可にきわめて厳格なことが本当の理由だったという。同国砂糖市場におけるスクロジェンのシェアは50%を超えていることも警戒を招く要因となった。ある食品業界関係者は、近年、中国企業によるオーストラリア資源企業の買収はことごとく失敗しており、「光明食品の買収はタイミングが悪かった」と指摘した。

思わぬ挫折を屈した光明集団だが、葛俊傑(グー・ジュンジエ)副総裁は「今後の国際化戦略、オーストラリアで製糖業、酒造業、乳業の三大産業分野を確立するという戦略には影響しない」と発言。前向きな姿勢を貫いた。正略鈞策管理コンサルティング公司の陳庚(チェン・ゲン)顧問は「今回の買収失敗は貴重な経験になった」と評価。決してマイナスではないとコメントした。(翻訳・編集/KT)

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