<レコチャ広場>移民は成功者の証=子どもの教育環境、安全な食事を海外に求める―中国

Record China    2010年7月4日(日) 23時38分

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6月27日、「中国人はなぜ海外に移民するのか」と題したブログが移民ブームの背景を分析、注目を集めている。写真は今年6月、南京で開催された留学仲介機構の説明会。

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2010年6月27日、中国は3回目の移民ブームを迎えているが、中国で成功した人々が資産を持って移住している点が、前2回と異なるという。中国のブログ記事「中国人はなぜ海外に移民するのか」は移民ブームの背景を分析、注目を集めている。以下はその抄訳。

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移民といえば、国外に出る人も中国に来る人も含まれる。広州のアフリカ移民などもいるが、通常、移民と言えば中国人の海外移住を指す。現在、中国は改革開放後3回目となるの移民ブームの真っただ中にある。1970年代末の1回目、1990年代初頭の2回目と異なるのは、主に中国本土で成功した人々が移民している点にある。すなわち移民によって中国の資本と知識が流出している。

移民の中には汚職官僚とその家族も含まれてはいるだろうが、ごく一部に過ぎない。なぜ彼らは海外に移住するのか、その背景を深く考えないではいられない。思うに移住する人々は中国社会に欠けているものを求めているのだろう。それは整備された法律や子どもの教育環境、社会福祉、所得税や相続税の安さ、健康な空気、安全な食品、ビザ免除のパスポートといったもの。これらは通常、「よい社会」の一要素と見なされているものであり、生活の幸福に直接かかわっている。

「過去20年間で急速に蓄えた財をもって、改革開放後の転換期で中国社会が見過ごしてきたもの(上記のような社会整備)への代価を支払った」と、中国の移民を定義する向きもあるようだ。しかし、こうした意見は不正確なもの。正しくは、それらの代価に加え、中国の不確定な未来に対しても代価を支払っていると言うべきだ。

今いる地域を離れること、それこそが成功者の象徴になっているとするならば、すなわちそれは社会を再建し変えていき、そして未来の進歩を約束する必要性に迫られていることを示している。(翻訳・編集/KT)

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