青年の7割「マジメに働いても金持ちになれない」、3割「先物などに手出している」―中国

Record China    2010年6月24日(木) 17時24分

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22日、「まじめに働くだけではお金持ちになれない」と考える人が7割を超えることが、中国青年報社会調査センターが行った調査の結果から判明した。資料写真。

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2010年6月22日付の中国青年報によれば、「まじめに働くだけではお金持ちになれない」と考える人が7割を超えることがわかった。中国青年報社会調査センターが1万1557人を対象に行った調査の結果から判明した。

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調査の対象は1980年代生まれの人が59.3%、70年代生まれの人が25.4%。株や不動産、美術品や外貨、先物取引やファンドなどで蓄財する「炒銭族(投機家)」が目立って増えていることについて質問を投げかけた。結果、30.6%の人が「自分は炒銭族である」としているという。また、「身近に炒銭族がいる」と答えた人は88.1%、そのうち36.1%の人が「炒銭族はわりと多い」と答え、13.7%の人が「非常に多い」と答えた。

また、調査対象の76.8%が「まじめに働くだけではお金持ちにはなれない」と考えており、大多数の人が「長年働き続けても数十万元の貯蓄をつくるのがせいぜいで、本当に財をなすには仕事などせず、投資をするしかない」と考えており、こうした考えに否定的な人はわずか14.8%でしかないことも判明した。

某証券会社の職員によると、25歳以下の若年層、最近はとくに大学生の顧客が増加しているといい、「彼らは1万元程度の少額からはじめ、経験を積むに従って投資額を増やしていく」と紹介した。ある大学院生は「学生たちのこうした傾向は当然のこと。これからは金融の時代。若いうちから知識や経験を積んでおくべき」と語った。調査では、若年層の投機について、45.1%が「資産管理意識の向上」39.2%が「正常な傾向」と回答した。こうした動きの背景については、現状に不満を持ち、よりよい生活を求める心理や、簡単に流行に流される若者の特徴があるとの回答が多い。

こうした社会趨勢について専門家からは、「金が金を生み、投資がさらなる富を築く時代に、労働の意義を忘れ、社会貢献に関心を向けない若者が増えることは大きな問題」「投機で簡単に富を得るという安易な発想は危険。どんなベテランでも最終的に運も関わってくる世界」「長期的かつ安定した仕事を、生活の主軸に据えるべき」「流行に乗らず、自分自身がどんな生活を送りたいかという人生設計が必要」との意見が出ている。(翻訳・編集/岡田)

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