危険な建物ランキング、中国の「懸空寺」がトップ10に―米誌

Record China    2010年6月13日(日) 6時14分

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9日、米タイム誌(電子版)は「世界の危険な建造物トップ10」を発表した。1位はイタリアの「ピサの斜塔」。中国からも「懸空寺」がランクインした。写真は懸空寺。

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2010年6月9日、米タイム誌(電子版)は「世界の危険な建造物トップ10(Top 10 Precarious Buildings)」を発表した。中国からもある寺がランクインした。広州日報が11日で伝えた。

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1位は言わずと知れた、イタリアのピサの斜塔。1173年に建築されたこの塔は「ピサ大聖堂」の鐘楼で、地上55mの高さ。元々の設計では高さ100mほどになる予定だったが、地盤が弱く、工事を断念。その後、徐々に傾き、現在の傾斜角度は5.5度。地盤を掘削しバランスをとることで、今のところ傾斜の進行は止まっているという。

2位はアラブ首長国連邦の首都アブダビにある「キャピタルゲートビル」。ホテルやオフィスが入居する35階建てのこのビルは傾斜角度18度で、ピサの斜塔の約5倍も傾いており、「世界一大きく傾いた人工建造物」としてギネス世界記録にも認定されている。もちろん、傾斜は意図的につくりだされたもの。

3位はスペインの首都マドリッドにある「プエルタ・デ・エウロパ(ヨーロッパの門)」。通称キオ・タワーと呼ばれるこのビルはアメリカ人建築家によって設計され、1996年に完成。向かい合った2棟のオフィスビルはそれぞれ15度傾斜しており、互いにお辞儀をしているような格好となっている。その傾斜の下にはそれぞれ1000人が雨宿りできるという。

中国からは「懸空寺」がランクイン。山西省大同市郊外にあるこの寺は5世紀末に建てられ、仏教・道教・儒教と3つの宗教を一体化した独特の寺院。地上50mの岩肌にへばりつくように建てられており、詩人・李白はこの地を訪れた際に「壮観」という2字で形容したという。

日本からは長野県茅野市の「高過庵」が登場。著名建築家の藤森照信氏の設計で、2004年竣工。木造の茶室で、まるで立ち枯れの木の上に茶室が載っているような意匠となっている。まるで「トム・ソーヤーの冒険」に登場するハックルベリー・フィンの隠れ家のようだ。このほか、オランダ・アムステルダムの高齢者用集合住宅「WoZoCo」や、ギリシャの「メテオラ修道院」などがランクされている。(翻訳・編集/岡田)

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