2010年6月3日、中国共産党機関紙・人民日報（電子版）は、ゲーツ米国防長官が来週予定していた訪中を中国側に断られたと海外メディアが報じたと伝えた。

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記事によれば、AFP通信は米国防総省職員の話として、ゲーツ国防長官は来週訪中を予定していたが、中国側から「都合が良い時期ではない」と断られたと報じた。長官は3日にシンガポールで開かれるアジア安全保障会議に出席した後、中国に向かう計画を立てていたという。別の職員も「中国側から断って来た。具体的な理由は分からない」と話している。

米国防総省のモレル報道官は、「長官は改めて都合が良い時に訪中し、両国軍のトップが関係強化することのメリットを詳しく話したいと考えている」と述べた。同会議には中国も代表を派遣しているが、同省によると「階級が違いすぎるため」、長官との会談は行わないとしている。

AFP通信は中国が断った理由について、今年1月に米国が台湾への武器供与を決定したことと関係があると分析。ロイター通信も米国側関係者の話として、中国は、韓国とともに韓国哨戒艦撃沈事件の“黒幕”は北朝鮮だと断定した米国と距離を置きたい考えだと指摘している。（翻訳・編集/NN）