MasterCardが中国アリババと提携、香港・マカオ・台湾でのオンライン決済サービス提供へ

Record China    2010年5月28日(金) 14時14分

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25日、MasterCard Worldwideは、中国最大手の独立系決済プラットフォームを提供する支付宝(アリペイ)と提携し、香港・台湾・マカオの3地区においてオンライン決済サービスを提供することを発表した。資料写真。

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2010年5月25日、ペイメント・ソリューションで世界をリードするMasterCard Worldwide(本社:米ニューヨーク州パーチェス、以下MasterCard)は、中国最大手の独立系決済プラットフォームを提供する支付宝(以下アリペイ)と提携し、香港・台湾・マカオの3地区においてオンライン決済サービスを提供することを発表した。今後、中国最大の流通プラットフォームであるTaobao.com(淘宝、以下タオバオ)で商品購入の際に、MasterCardブランドのカード(以下MasterCard)で支払いをすることができるようになる。

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今後、対象の3地区で発行されたMasterCardのホルダーは、タオバオ利用の際にカード所有者の本人認証システム「3Dセキュア」を通じたカード決済が可能となる。また、「取引保証」機能により、中国本土以外のカードホルダーに安全なオンライン・ショッピング環境を提供する。中国国内の消費者の間で海外のオンライン・ショップ利用への関心が増している一方で、タオバオでの取扱い商品が、中国国外の消費者から注目されはじめていることがサービス提供の背景。

MasterCardが実施したオンライン・ショッピングに関する最新調査から、グレーターチャイナ(中国本土・香港・台湾)地域の回答者の傾向を見ると、「決済時のセキュリティ強化を求める」とした回答者は75%以上にのぼった。また、「オンライン・ショッピングは便利」と答えている回答者は約85%で、これは、APMEA地域(アジア/太平洋、中東、アフリカ地域)の平均78%を上回る数値。さらに、「オンライン・ショッピングが必要不可欠だ」と考える回答者の割合は、中国57%、台湾44%、香港25%となっている。

阿里巴巴(アリババ)のオンライン決済プラットフォームである「アリペイ」の最高経営責任者・彭蕾(Lucy Peng)氏は、「アリババグループは今後10年間で、世界10億人に対するオンライン・ショッピングのプラットフォーム提供を目標としている。今回のMasterCardとの提携により、国際市場におけるシェアの拡大、革新的な決済技術の開発、世界の電子商取引の発展に貢献していきたい考え」と述べている。

MasterCard Worldwideのグレーターチャイナ地域担当ジェネラル・マネージャーであるリン・ハイ(Ling Hai)氏は、「中国ではオンライン決済が確実に流行の兆しを見せており、オンライン・ショッピングによる総取扱高は推定2500億人民元(約3兆3000億円)。今回の提携によって両社の技術的ノウハウとグローバル・ネットワークを活用し、グレーターチャイナ地域の消費者に、大幅に向上したオンライン・ショッピング体験を楽しんでいただけるだろう」としている。

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