英歴史学者が「米の覇権は歴史の一コマ的現象、そろそろ終焉」と指摘―中国紙

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22日、英国の著名な歴史学者ホブズボーム氏が中国紙の取材に答えて、「米国覇権は一時的な歴史的現象にすぎない」との見方を示した。写真は米アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦。

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2010年5月22日、英国の著名な歴史学者エリック・ホブズボーム(Eric John Ernest Hobsbawm)氏が中国紙・環球時報の取材に答えて、「米国覇権は一時的な歴史的現象にすぎない」との見方を示した。

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1917年にエジプトのユダヤ人家庭に生まれたホブズボーム氏の研究分野は近代史。第二次世界大戦勃発前に英国に定住するまではオーストリア、ドイツなどを家族と共に転々としたが、英ケンブリッジ大学に入学後歴史学を専攻、30歳でロンドン大学で教鞭をとり始め、同時に研究生活に入った。元英国共産党員としても知られている。

同氏は、米国の世界覇権現象について、歴史に登場したすべての帝国と同じように、一時的な歴史的現象にすぎないと考える。米国覇権の終焉の兆候はすでに表われているが、米国人の大部分が米国覇権の維持にもはや興味を示さず、自分たちの生活に直接影響を及ぼす事柄以外には関心がなくなったことがそれだと同氏は言う。

同氏はまた、21世紀の世界はバルカン化現象が予想され、世界戦争が勃発する可能性もあるとの見解を示した。21世紀の戦争は異なる国家間の摩擦などが主因となって発生するのではなく、国家あるいは政権の不安定化が民族独立運動を招き、内戦が関係諸国を巻き込んでいく構図になるという。

同氏はさらに、中国の台頭についても言及、「初期の大英帝国と類似点がある」と指摘しつつ、中国の目標はかつての米国のように強大な経済力の土台の上に政治的・軍事的覇権を打ち立てることであってはならないと警告した。(翻訳・編集/津野尾)



   

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