ネット書き込みに実名を義務づけ!書き込みで金を得る「水軍」10万人、収入途絶か―中国

Record China    2010年5月24日(月) 17時46分

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19日、中国でネットへの書き込みに対する実名制が導入される影響により、投稿や書き込みによって収入を得ている約10万人の「水軍」と呼ばれる人々が失業の危機に瀕している。写真はネットのスレッドに対する書き込み。

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2010年5月19日、中国経済網によると、中国でネットへの書き込みに対する実名制が導入される影響により、投稿や書き込みによって収入を得ている約10万人の「水軍」と呼ばれる人々が失業の危機に瀕している。

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「水軍」とは、報酬を得てBBS(ネット掲示板)やサイト上にスレッドを立てたり、あるいはスレッドに対する書き込みをしたりするいわゆる“サクラ”的な役割を果たすこと。これを専門の職業としている者もいれば、正式な職業を持ちながらこれにより副収入を得ている者もいるという。正確なデータは存在しないものの、大小グループを合わせると、約10万人の「水軍」が存在しているとも言われている。彼らの役割は、特定のニュースに対する意見、あるいは特定の商品に対する評価などについて、BBSやサイト上に大量に書き込みすることによって世論を一定の方向に誘導することにあり、その伝達速度は極めて早く、また広範囲に及び、非常に大きな影響力を持つという。

中国ではこれまで、ネット上の書き込みについては匿名が認められていた。しかし国務院のニュース部門は今月5日、主要なニュースサイトや商業サイトにおける書き込みについて、試験的に匿名での書きこみを禁止する「実名制」を採用すると発表。すでに主要なBBSサイトなどでは、匿名の書き込みができなくなっている。

こうした状況に対し、「水軍」サービスサイトの「水軍網」創始者・梁賽(リャン・サイ)氏は、一部「水軍」の無秩序な反道徳的行為などがメディアの批判を引き起こしたことが実名制導入の背景にあるとの見解を示した。梁氏はまた、「水軍」の大部分は副業であることから、実名制導入による影響は小さいとみており、むしろ「早期の実名制導入を支持していきたい」と語っているという。(翻訳・編集/HA)

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