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10日、ドイツ誌デア・シュピーゲルは「中国で受けたカルチャーショック」と題した記事を掲載。中国に3年間住んだドイツ人女性が体験した出来事や感想を述べている。写真は雨の北京市。
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2010年5月10日、ドイツ誌デア・シュピーゲルは「中国で受けたカルチャーショック」と題した記事を掲載した。中国に3年間住んだドイツ人女性が体験した出来事や感想を述べている。14日付で環球網が伝えた。以下はその抄訳。
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中国は素晴らしい国だと言う人がいる。中国はひどい国だと言う人もいる。どうであれ、中国は欧米人の想像とは全く違う国だ。わたしに言わせると、中国は万華鏡のようなもの。人を感動させ、興奮させ、夢中にさせるが、その中には喧噪やでたらめ、混沌があふれている。ただし「つまらない」ということだけはない。
わたしは中国で3年間生活し、仕事と暮らしのなかからこの見知らぬ文化をどのように愛するかを学んできた。ドイツに帰った今は、再び「ドイツ基準」に慣れるよう格闘している。中国文化の影響を単純に良い悪いと評価するつもりはない。その環境に身を置いて初めて分かることも多いからだ。欧米では中国を混乱している、でたらめだと決めつけることが多い。しかしそうした上っ面の知識と実際の中国での生活には大きな違いがある。
外国人が中国で運転するためには、中国の免許を取得しなければならない。そのための勉強は大変だ。酔っぱらい運転はマイナス12点、飲酒運転はマイナス6点、バスとの車間距離は最低1.55メートル以上……。しかし一生懸命交通標識を覚えても、実際には役に立たない。渋滞はいつものこと。動かない車の間を自転車がすいすい通り抜けていく。
わたしのある友人はマンションの29階に住んでいた。ある時、窓ガラスが壊れたので管理会社に連絡すると、返事は「明日、また連絡ください」というものだった。中国では商品であれマンションであれ、良質のアフターサービスに欠けている。口では「お客様は神様です」と言うものの、現実とはそぐわないようだ。
中国で最も感動させられるのは、中国人の人助け好きだろう。中国語が話せなくて困っている外国人を見ると、子どもたちはいつも助けてくれる。ある時、タクシーの運転手が雨に濡れているわたしを見て、傘をプレゼントしてくれたことがある。そのドライバーはひょっとすると帰宅後、家族に「欧米人を助けてあげたんだ」と自慢していたのかもしれない。(翻訳・編集/KT)
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