中国の貿易黒字が大幅に減少、人民元切り上げの圧力も緩やかに―米メディア

Record China    2010年5月14日(金) 10時11分

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10日、米メディアは、4月の中国の貿易黒字が前年同月比で大幅に減少したことを受け、人民元切り上げの圧力が弱まるとの見方を示した。写真は4月、江蘇省連雲港で収穫したばかりの海苔をトラックに積む養殖業者たち。

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2010年5月10日、米ラジオ局ボイス・オブ・アメリカは「中国の貿易黒字減少で人民元切り上げの圧力も緩やかに」と題した記事を掲載した。

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中国税関総署が10日に発表した4月の貿易統計によると、貿易収支は黒字だったが前年同月比で87%も減少した。記事は、これにより人民元切り上げの圧力が弱まるとの見方を示している。中国の巨額の貿易黒字をめぐっては米国をはじめとする先進各国から問題視されており、各国はその元凶を「中国が人民元を過小評価しているせい」だと指摘、6月末までには切り上げを実行するよう圧力を掛けている。だが、中国経済専門家のアルバート・カイデル氏は「4月のデータは急いで人民元を切り上げる必要性がなくなったことを示している」とし、「それでも中国が実行するとすれば、それはオバマ政権のメンツを立てるためだ」との見方を示した。

だが、中国は3月の貿易収支では6年ぶりの赤字を計上しており、4月は再び黒字に転じたことになる。米MBG情報サービスのチャールズ・マックミロン主任エコノミストは「世界経済が疲弊する中、黒字に転換させたことは中国の経済成長の勢いを表している。10年通年の貿易黒字は昨年とほぼ同じ規模になる」とし、人民元切り上げの必要性を訴えている。(翻訳・編集/NN)

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